アクセラレーターはグローバルに活躍するスタートアップを適切に評価できるか
審査員が自国・自地域のスタートアップを優先する「ホーム・バイアス」により、約20社に1社は有望でも審査で落ちる。国境を越えた評価の歪みを実証的に明らかにする。
2026.10.26 約2分で読めます
論文での答え
審査員が自分の国や地域のスタートアップを優先する「ホーム・バイアス」によって、約20社に1社は有望にも関わらず審査で落ちる
論文の概要
北米、欧州、イスラエル、ラテン・アメリカ1,040人の審査員による、3,780社のスタートアップへの評価、計17,608件を分析。
発見1️⃣:海外スタートアップは不利
-> アクセラレーターの審査員は、自分の国や地域【外】のスタートアップを推薦する確率が有意に低い
発見2️⃣:理由はホーム・バイアス
-> 海外企業の将来性を見抜くのが苦手というよりも、海外企業だという理由で一律に評価が下がっている可能性
発見3️⃣:ホーム・バイアスの代償
-> バイアスがなければ本来通過できる有望な海外スタートアップ148社が審査で落ちる。これは審査対象の約20社に1社に該当。
まとめ:アクセラレーターはスタートアップの活躍支援において重要な役割を果たすが、バイアスにより有望な海外企業を低く評価し、機会を逃している可能性が高い。審査員が自国出身でないスタートアップを審査するときは、要対策。
Reference: Wright, N. L., Koning, R., & Khanna, T. (2023). Judging foreign startups. Strategic management journal, 44(9), 2195-2225. doi:10.1002/smj.3490
