親子で学ぶデザイン思考デザイン思考

親子で学ぶデザイン思考 1:他者の立場で考え行動

2023.07.17

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柏野 尊徳 | Takanori KASHINO

アイリーニ・マネジメント・スクール

親子で学ぶデザイン思考 1:他者の立場で考え行動

他者の立場で考え行動することの重要性は、ここ10年日本や欧米で指摘されており、米スタンフォード大や東工大が教える問題解決の方法論「デザイン思考」においても強調されています。

子育てでも同様です。多くの親は「子どもが言うことを聞かない」と感じる場面に遭遇します。悩む時もあるでしょう。しかし、子どもの視点で見れば大人が勝手に決めた「こうすべき」を一方的に押し付けているだけかもしれません。

例えば習い事はどうでしょう。ある人は「私が子どもの頃、親はピアノを許してくれなかった。私の子どもには自由に弾かせたい」と考えます。真に子どものためと思っていても、子どもの方に興味が無ければそれは押し付けになります。

親と子どものすれ違いは、習い事に限りません。子どもの将来を考えて話をしたい親の気持ちと、今の自分を受け入れてほしい子どもの気持ち、親が与えたい愛情の形と、子が求めるその形は、時にうまくかみ合いません。

親の考えや経験が子育てにおいて重要なのと同様、子どもの考えや経験も重要です。「自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」の著書がある児童発達学研究者・島村華子さんも大人の都合を押し付けずに子どもと接する重要性を訴えています。

では、どうすれば子どもの立場に立てるのでしょうか?どうすれば親子の関係をより良くできるのでしょうか?この問いに答えるため、本連載では「子どもに寄り添った親の視点」に焦点を絞って子育てに役立つアイデアを紹介します。

編集:共同通信社 文化部 高橋夕季

親子で学ぶデザイン思考 3:子どもの声に耳を傾ける

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