デザイン思考

デザイン思考の展開フェーズ

2023.09.25

デザイン思考研究所

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Design Thinking Institute

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柏野 尊徳 | Takanori KASHINO

アイリーニ・マネジメント・スクール

デザイン思考の展開フェーズ

展開とは?

ある程新しいコンセプトの形が見えてきたのであれば、チーム外の社内関係者や社外パートナーに協力を仰ぎなら、新しいコンセプトを実際に形にして製品化/ サービス化することになります。
そのプロセスをうまく進めてイノベーションが実現するように、アイデアを広く深く展開する必要があります。

展開の重要性

コンセプトを展開することによって、次のステップの実行の難易度を下げることができます。具体的には、文章化したり映像化しながら、コンセプトを商品化するリソースを周囲の人から得ることができます。

展開の方法論

効果的に展開するには、いくつかのツールがあります。
ここでは、ストーリーボード、メディア・モックアップ、ミニ動画を紹介します。

すべてのツールに共通する重要な点は、成果物を見た関係者が、すぐに顧客の生活や様子について新しい想像をできるようにすることです。

1. ストーリーボード

顧客の日常を捉えたストーリーを紙芝居形式で作成します。以下の4 段階にわけるとより人間中心の視点でストーリーを描くことができます。

1) 普段の顧客の様子

2) 顧客が抱えている課題や問題

3) 現在開発中の商品を利用することによる顧客のメリット

4) 商品を利用することでどのような変化が日常的に訪れたか

2. メディア・モックアップ

商品を市場に投入したあと、メディアに取り上げられるとしたらそれは雑誌でしょうかテレビでしょうか。
どのような価値がある商品として取り上げられるでしょうか。

商品を買うであろう顧客が普段触れているメディアをイメージしながら、どのようにあなたやチームが開発した商品が紹介されるかを視覚的に表現します。

3. ミニ動画(2-3 分)

ストーリーボードを意識しながら、実際に顧客変化の様子を視覚的に表現します。

例えば、これから市場に提供する商品にはどんな顧客に価値を提供するのか、その顧客は普段どんな生活をしていて、その商品を手にするとどのように日常が変化するのか、といった点について示唆を与えるものである必要があります。

展開フェーズ:d.seedモデル

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