スマートフォンの進化の裏で、フィーチャーフォン(ガラケー)は長年の改善の積み重ねにより、従来の手法では新たな価値提供が困難になっていました。ハードウェアやソフトウェアの制約もある中で、改善の延長線上ではない、ゼロベースでの新しいアプローチを模索していたところ、デザイン思考という手法にたどり着きました。

複数のコンサルティングファームを比較検討する中で、アイリーニ・マネジメント・スクールに依頼を決めた理由は、アウトプットの提示だけでなく、プロセス自体を「学びながら実践できる」点にありました。多くの企業が独自のフレームワークを提示する中、私たち自身が必要なツールを選択し、手法を習得しながら進められる点に大きな魅力を感じました。

実際のプロジェクトでは、携帯電話の機能改善ではなく「親子のコミュニケーション」という本質的なテーマの調査から始まりました。正直、どこに向かっているのか分からなくなる不安もありましたが、プロトタイピングを繰り返すことで、ユーザーの本当のニーズを探り当てていきました。その結果、当初は誰も想像していなかった「ガラケーの写真をテレビに映す」という価値ある機能にたどり着けたときは、大きな驚きがありました。

このプロジェクトを通じて、企画の早い段階で価値を検証するプロセスが身につき、開発の精度向上とリスク軽減につながりました。何より、メンバーが「この選択でいいんだ」と自信を持って企画を進められるようになったことが大きな成果です。コンサルティング終了後も、ここで得た学びを活かして次の製品企画を自分たちの力で進めることができています。

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