イノベーション

セグウェイ:売れなかった発明でもイノベーションと言えるのか?

2020.07.02

アバター

柏野 尊徳 | Takanori KASHINO

アイリーニ・マネジメント・スクール

6年ほど前にヤフージャパンで講演をした時に、売れない製品の代表としてセグウェイを取り上げたことがあります。

▼ 参考動画:「どうすればデザイン思考で成果を出せるのか?」(28分48秒付近から)
https://designthinking.eireneuniversity.org/video_yahoo

スティーブ・ジョブズも発売前から大絶賛していたセグウェイですが、先日正式に生産停止が発表されました。
参照:https://forbesjapan.com/articles/detail/35394

1つに気になったのは、セグウェイのプレジデントによる撤退声明。セグウェイは「21世紀初頭を代表するイノベーション」だったと発言。

立場上や文化上は仕方ないかもしれませんが、商業的に成功していない製品を「イノベーション」と表現している時点で、事業化へのコミットが最初から弱かったのではないかと感じました。

「発明(インベンション)としてはおもしろいものだったが、経済的に成り立つ新しい事業(イノベーション)にはならなかった」と表現する方がより適切ではないでしょうか。

イノベーションをどう定義するかにもよりますが、「世に広く普及して利益が出ること」はイノベーションかどうかを判断するうえで、必須の条件だと考えています。

みなさんはどう思いますか??

関連記事

ブログTOP