d.seedモデルとは?
d.seedモデル(ディー・シード・モデル)は、イノベーションを起こすための方法論であるデザイン思考を、5つのフェーズで表現したものです。
各フェーズには発見:discover/詳細化:specify/探索:explore/実験:experiment/展開:developと名前がついており、それぞれの単語の頭文字をとってd.seedと名付けられました。
d.seedモデルの重要性
デザイン思考は、顧客観察やプロトタイピングといった具体的に手足を動かすことが重要なフェーズもあれば、ニーズの抽出やコンセプト開発など、抽象的な思考・発想が重要なフェーズもあります。
d.seedモデルを活用することで、それぞれのフェーズで何に気をつけるべきか、何に焦点を当てるべきかをスムーズに理解することができます。これにより、チームで活動する時の共通言語として利用することができ、再現性のある・イノベーション・プロセスを維持できます。
デザイン思考の特徴とd.seedモデルの構成
デザイン思考は、情報やアイデアの発散と収束を繰り返しながら、新しい市場機会を形成したり、新しいコンセプトの価値を検証したりします。このプロセスは非直線的に進みます。
例えば、d.seedモデルの実験フェーズでプロトタイプを検証した後に、顧客理解が不足しているとチーム・メンバー全員が気づく時があります。そのまま開発を進めることも可能ですが、それでは顧客価値が低い製品・サービスを生み出す危険性が高くなります。このような場合は、発見フェーズに戻って調査を再度行うことで、不足していた顧客理解をさらに深めることが推奨されます。
非直線的に進むことは重要である一方、プロセスに慣れないうちは、前に進むタイミングと一旦戻るタイミングのどちらなのか判断に迷うものです。デザイン思考のプロセスをこれから理解しようとしている人/チームの場合は、以下の図のように発散と収束を繰り返しながら、全体像を把握することを最初のゴールにしてみて下さい。
チーム・スポーツのように、右脳と左脳、頭と体の両方を動かすことで上達するのがデザイン思考です。繰り返し練習することをぜひ意識して下さい。
デザイン思考のフレームワークを詳しく知りたい方は、無料教材ページより「デザイン思考 5つのフェーズ」をダウンロードしてご覧ください。
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